sodre90/mirador は、コーディングエージェントの会話画面の横にキャンバスを付け、エージェントが図で説明し、変更内容とレビューを会話のそばに表示する macOS・Linux デスクトップアプリである。2026 年 11 月 5 日のコミット 9ea0c49 は、キャンバスがウィンドウいっぱいに広がり会話ボックスが隠された状態で別の会話に戻ると、画面ごと空白になる問題を取り上げたコミットである。
原因はウェブ画面の編集入力の処理側にあった。web/FormattedBox.tsx には Lexical エディターと内部コンポーネントをつなぐブリッジ(Bridge)関数があり、このコミットでは選択範囲を適用する直前に、現在のフォーカスが編集ボックスになければそのまま返すという条件を一つ追加した。コードに添えられた説明によれば、Lexical はボックス外での選択を適用するときにボックスを再びフォーカスするため、フォーカスを獲得できない非表示のボックスではこの処理が無限に繰り返される。同じコミットは e2e/formatted-box.tests.ts に回帰テストを一つ追加している。入力ボックスを非表示のままボックスにフォーカスを与えたうえで、ページのエラー案内画面が出ないこと、作成途中の仮テキストがそのまま残ることを確認する。
ただし、このコミットが扱ったのはフルスクリーンキャンバスと非表示の会話ボックスが重なる経路の一つにすぎない。変更は 2 ファイル、18 行の追加にとどまり、コミット情報には別途の実行記録や性能指標も添えられていない。デスクトップアプリの他の会話切り替え経路が同じ検査を受けているかは知られない。フルスクリーンキャンバスをよく使う状況であれば手を打った場所は正しいが、安定性が確認されたとみなすにはこの資料だけでは足りず、後の回帰の有無はさらに注視すべき点が残っている。