reelmimicは、好きな動画を見せると同じスタイルの新しい動画を作り、その作業をClaude CodeやCodexなどのAIエージェントが計画・実装・レビューまで担うプロジェクトである。2026年11月5日のマージコミット311d835は、ここに実行装置レイヤーであるharnessを追加した。コミットメッセージは、規則(rules)とそれが実際に食い掛かわる地点(enforcement)の対応マップ、Claude Codeフック、二つのエージェントが共に使う単一の規則セットを要約している。変更統計は1,919行の追加、42行の削除である。
新しく入ってきたコードは二層に分かれている。フック(hook)層は、エージェントがツールを呼ぶ直前と直後、そして止まる時点で介入する地点であり、エントリポイントは .claude/harness/hooks/dispatch.mjs の一つだけで、pre、post、stopイベントを読み取る。ポリシー(policy)層は、秘密ファイルへの書き込みと読み取り、git関連コマンド、さらにサーバーをもう一つ起動するコマンドを遮断する。秘密ファイルの候補は環境変数REELMIMIC_SECRETSとCLONE_STUDIO_SECRETS、~/.reelmimic/secrets.json、名前が変わる前の~/.clone-studio/secrets.jsonであり、キーファイルのある親ディレクトリを丸ごと消すコマンドも絶対パスと ../ 移動の解析で弾かれる。
速度のためにフックには高速パスがある。dispatch.mjsはTypeScriptハンドラをすぐには呼び出さず、純粋なJavaScriptフィルタで処理できるイベントだけをまず絞り、必要なときにのみハンドラを呼び出す。コメントは、.mtsファイルを読むNodeの型除去(type stripping)为首行の実行までにおよそ22 msかかり、このコストはツール呼び出しごとに2回(PreToolUseとPostToolUse)発生し、タスクごとに870〜2,330回のツール呼び出しが測定されたと記す。fast.mjsのフィルタには、実際の処理より広めに取った上位集合(superset)でなければならないという契約があるため、処理すべきことがないイベントもハンドラへ渡されうる。
ただし、これらの数値はすべてリポジトリのコードコメントに残った社内計測値である。Windowsでの15回実行の中央値でフック呼び出しは99 msであり、改善後の数値はコメントが指すdocs/HARNESS.mdに含まれていると見られる。Codex側への適用方法については、今回の変更一覧にCodex専用ファイルが見当たらず、コミットメッセージの説明からのみ把握できる。今回の変更にはバージョン表記もライセンス変更もなく、ブランチのマージコミットとして取り込まれた。規則と実行装置を一箇所にまとめる構造は明らかになったが、エージェントが自ら遵守できる範囲がどこまでかは、文書とテストをさらに辿って判断する必要がある。