Yunshu は Apple Silicon の MLX を基盤に動作するローカル LLM/VLM 推論エンジンであり、OpenAI および Anthropic 互換の API を公開する。2026 年 11 月 1 日のコミット(3aa49cd)はランタイムコードではなく CI 設定のみを変更する。`.github/workflows/ci.yml` の CPU 専用コンソールテストの依存関係インストール手順において、OpenAPI ダンプの取り込むパッケージを漏れなく固定バージョンでインストールするよう一行が変更された。
この手順は、Linux CI では MLX が存在しないため、CPU 専用の Python でコンソールをビルドして OpenAPI スキーマをダンプする箇所である。既存の fastapi 0.143.0、httpx 0.28.1、uvicorn 0.54.0、websockets 17.2、numpy 2.5.4 に加えて、python-multipart 0.0.32、xxhash 4.0.1、jsonschema 4.26.0、openai 3.31.0、psutil 7.2.2、regex 2026.9.29、lxml 6.1.3、prometheus-client 0.26.0 が追加された。コミットメッセージは、このリストを新しい仮想環境で実際にインストールして確認したと明言している。この Python はドキュメント生成用変数(DOCS_PYTHON)としても登録されており、OpenAPI ダンプのインポート不足を CI 段階で先に表面させる変更である。
ただし、今回のコミットは依存関係一覧の一行の編集であり、推論パスには手を触れていない。リポジトリの説明にある DFlash2/MTP ベースの無損失な speculated decoding(speculative decoding)や、RAM・SSD 2 段プレフィックスキャッシュ(hybrid-model prefix cache)の性能は、この変更では確認できず、ベンチマーク数値も示されていない。CI のコンソールビルドは CPU 専用 Python 上で動くため、MLX パスはそのまま残っている。ライセンスと人気度の数値も資料には記載がない。コミットメッセージには 'Co-Authored-By: Claude Opus 5.5' の表記も付記されている。今回の変更はスキーマ生成が安定して動く範囲での環境整備に近く、推論性能に直接結びつく改善と読むにはまだ早い。