modelship-ai/modelship は、Ray Serve を基盤として複数の GPU で推論モデルを同時に提供するセルフホスト型の OpenAI 互換ゲートウェイである。2026年11月6日のコミット 10e440c(PR #297 のマージ)では、whispercpp 経路の音声文字起こし応答における音声長(duration)が整数秒に切り捨てられていた問題を修正し、小数部分をそのまま保持する Tarantino ように変更した。
修正箇所は三つある。modelship/utils/audio.py の decode_audio はサンプル数をサンプリング周波数で割った値を int にキャストせず float で返し、modelship/openai/protocol/audio.py の TranscriptionUsageAudio.seconds フィールドの型が int から float に変わり、modelship/infer/whispercpp/whispercpp_infer.py はその値をそのまま usage.seconds に入れる。このコミットは合計 4 ファイルに対し、29 行の追加と 5 行の削除という規模で変更される。新しく追加されたテストは 3.6 秒長の無音 WAV を生成し、応答の duration と usage.seconds が 3.6 であることを確認する。整数へのキャストが残っていた場合、usage に記録される値は 3 秒になっていたはずである。
ただし、確認された変更は whispercpp の推論経路、オーディオユーティリティ、OpenAI プロトコルの型、テストの四ファイルに限られる。コミットメッセージにはバージョン表記やリリース案内の記載がなく、検証はスタブモデルと合成した無音入力のみで実施されているため、実際の認識結果の精度が影響を受けるかどうかや、他の処理経路に影響が及ぶかは含まれていない。OpenAI 互換 API を利用し usage で音声長を集計している利用者にとっては、このパッチが些細な型変更ではなく、集計される値そのものを変える変更である点は明らかである。