init-co-jp/diff-tour は、1 つの git 変更をシニアエンジニアのコード読み順に沿って案内する読み取り専用 TUI(ターミナル UI)である。2026 年 11 月 2 日のコミット b47b39f は、ツアーを作成する LLM の一覧に Pi を追加した。設定画面で PATH に Pi 1.5 以降の 1.x があれば Pi を選択肢として提示し、他のバージョンはサポート対象外と表示する。Pi は未知のロングフラグを黙って無視してしまうことがあるため、必要なフラグを欠く古いバージョンをあらかじめ除外する方式である。今回の変更は 692 行の追加と 11 行の削除という規模で、Pi 向け実装は internal/generate/pi.go、pi-guard.ts、pi_test.go として新しく入ってきた。ソースは https://github.com/init-co-jp/diff-tour/commit/b47b39f05ff66101a9066292e38d17b0cedda9db である。
Pi を入れたことで直接解決した問題は権限管理である。Pi には権限やサンドボックス機能がないため、read・grep・find・ls の 4 つの読み取りツールだけを許可しても、パス制限は tour 側で行う必要がある。tour は export ディレクトリの外の一時的な場所に自作した拡張 pi-guard.ts を -e で読み込み、他のすべてのツールと export ディレクトリの外のパス(..、絶対パス、~、シンボリックリンク)を拒否する。ユーザー拡張、Pi 内蔵拡張、MCP サーバー、スキル、プロンプトテンプレート、AGENTS.md は読み込まず、リポジトリの .pi ディレクトリも信頼しない。セッションは保存せず、更新確認とダウンロード、テレメトリはすべてオフにする。ログインとモデルはいつもどおり ~/.pi/agent から取得する。
ただし README は Pi 対応を試験段階と明記している。Linux 上の実際の Pi 1.5.0 で、読み取りツールを使って可能なすべての方法で export ディレクトリの外を読み出そうとしてもすべて拒否されることを確認した。ただし、ツアーを最後まで完成させたのは既定の動作をまねたダミーモデル(TestPiGuard)だけで、実際のモデル,通过 Pi で完成させた例はまだない。ガードが依存する拡張方式が次のメジャーバージョンで変わる可能性も残っている。ツアーは LLM が差分だけでなく変更周辺のファイルまで読んで説明を作る作業であるため、読み取り専用の挙動だけが検証された段階で説明品質まで確保できたSeenSEEprematureとは言えない。