atomicbot-ai/atomic-chat の最新コミットは 2026 年 10 月 30 日 19:56 UTC にマージされた PR #398 で、拡散(diffusion)モデルファイルを各リポジトリのコミット単位で固定する変更である。リポジトリの説明では、このプロジェクトはエージェント向けのローカル AI アプリ兼推論エンジンであり、オープンウェイト LLM を個人のコンピューターでオフライン実行することを目標としていると述べている。
この変更の出発点は上流でのファイル差し替えだった。Unsloth が main 上で Z-Image Turbo の量子化ファイルを差し替えたところ、Q4_K_M ファイルのサイズが 5,017,613,376 バイトから 3,850,130,496 バイトに変わったが、設定ファイルには旧来のサイズとハッシュがそのまま残っていた。サイズと SHA-256 の検証が新しいファイルを拒否し、決定文書ではこの反応は検証が役割を果たした結果であると記している。それまでクライアントは拡散エントリの revision 値を読み取っていなかった。
そこで拡散スキーマバージョン 1 に任意項目 transformer.revision とサイドカーファイル用の revision フィールドを追加し、各エントリを自身のリポジトリのコミット 기준으로解釈するよう変更した。トランスフォーマーに設定した固定値は VAE やテキストエンコーダーのリポジトリには継承されず、固定値がない場合のみ従来どおり main を使用し、不正な固定値は拒否される。Z-Image Turbo のサイズとハッシュは Unsloth コミット b40f712c569ecfff42f2307dcc43399ae1d71318 を基準に更新され、これを取り扱うテストも追加された。
ただし、この整理はクライアントの挙動を変更する結果となった。決定文書では、既存クライアントは新フィールドを無視するため、固定が実際に効くには新しいリリースが必要だと記している。サイズと SHA-256 の検証は必須のままで、メタデータはハブと照合したが、差し替えられた量子化ファイルで実際に画像を生成できるかどうかは検証しておらず、コアランタイムとダウンロードプロトコルは変わっていない。ファイル固定は再現性の問題を減らすものの、出力が変わるかどうかは未確認であり、リリースと実際の生成確認の両方が必要となる。