gumyr/build123d は Python で 2D・3D の CAD モデルをコードとして組み立てるパラメトリックモデリングライブラリだ。リポジトリで公開されている最新リリースは v0.13.0 である。ただし、確認できた情報には v0.13.0 で何が変わったかが含まれていないため、この回はリポジトリの説明と README にまとめられた範囲のみを扱う。
README は build123d を Open Cascade 幾何カーネルベースのパラメトリック BREP モデリングフレームワークと説明している。BREP(boundary representation、境界表現)は曲面と立体の表面を数学的に表して扱う方式であり、パラメトリック CAD は寸法とその関係をコードで定義して形状を作り変更する方式である。このライブラリは Pythonic なインターフェースとオペレータ中心のモデリングを提供し、モデリングの方法は Algebra Mode と Builder Mode の二つに分かれる。1D・2D・3D 図形の生成と編集、複数の設計ツールとのデータ交換に対応し、作られた精密モデルは 3D プリント、CNC 加工、レーザーカットに利用できる。Python で書かれ、ライセンスは Apache-2.0、GitHub のスター数は 3473 個だ。リポジトリは 2022 年 7 月 5 日に作成された。
確認しておくべき限界もある。README には性能の数値も他の CAD ツールとの比較測定値もない。入力されているスコアは Momentum 4.1 点(10 点満点)だけである。つまり、このリポジトリで確認できるのは、Open Cascade 上で Python を使ってモデルを組み立てるコードベースの CAD ライブラリという構造までだ。v0.13.0 が何を変えたのかを知るまでは、このリリースを根拠に判断を下すのは難しい。