google/xnnpack は、モバイル・サーバー・Web 環境で浮動小数点ニューラルネット推論の演算子を高速に処理する低水準 C ライブラリである。対象は GitHub リポジトリ自体であり、提供された記録にはリリースバージョンも変更履歴も記載されていない。
ライブラリの名前は XNNPACK である。このライブラリは ARM、x86、WebAssembly、RISC-V の 4 つのプラットフォームでニューラルネット推論を最適化する。アーキテクチャごとに SIMD(複数の演算を一つの束ねとして処理する命令セット)カーネルを別に用意し、同じモデル演算もハードウェアに合った経路で実行されるようにする。TensorFlow Lite、TensorFlow.js、PyTorch、ONNX Runtime、ExecuTorch、MediaPipe などの上位機械学習フレームワークの実行を支える低水準のパフォーマンスプリミティブを提供する。README は、このライブラリが深層学習の実務者や研究者が直接使うツールではないと明かしている。モデルを選ぶためのライブラリではなく、すでに決まったモデルの実行経路を高速化する層である。リポジトリは 2019 年 9 月 13 日に開始され、スターは 2482 個である。
ただし、検証されていない部分が大きい。ライセンス項目は NOASSERTION のままで、具体的な利用条件は把握できない。自身の性能を比較した数値も資料にはなく、リサーチ記録のモメンタム指標は 10 点満点で 2.1 と低く出る。ライセンス条件と独自の検証資料が確認されるまで、このリポジトリを採用の根拠とすることは難しい。