stablyai/orca の最新リリースは v1.4.229 だ。リポジトリの説明は、複数のコーディングエージェントをまとめて実行する開発環境と紹介しており、提供された資料にはそのバージョンで何が変更されたかについての記載はない。したがって本稿は、特定のリリースの変更点ではなく、リポジトリで公開されている機能を扱う。TypeScript で書かれ、MIT ライセンスを使っている。
README によれば、orca は Electron ベースのオーケストレータで、Codex・Claude Code・OpenCode・Pi などのエージェントを並列のワークツリーで実行する。同じプロンプトを 5 つのエージェントに複製し、結果を比較して統合することもできる。ワークツリーは作業を分けて進めるために分離した Git の作業スペースである。独自のサブスクリプションでコーディングエージェントを実行でき、デスクトップ・モバイル・リモートランタイムに対応する。モバイルのコンパニオンアプリは、iOS と Android で通知を受け取り、後続の指示を送るためのものだ。
README には中国語・日本語・韓国語・スペイン語・フランス語・ポルトガル語の翻訳もある。クラウドプッシュアプリでは、APNs・FCM のセッション置換、デバイス登録削除の競合、永続プッシュクレームの混合リビジョンなど失敗経路を対象にしたテストが名前ごとに分離されている。ただし資料にある「100 倍の速度」はマーケティング表現であり、それを裏づけるベンチマークはない。機能とテスト構成は確認できるが、実際の速度向上や安定性の程度は、この資料だけでは判断できない。