scs0209/laya-guard v0.6.1 が 2026-10-23 にリリースされた。AIコーディングエージェントが実行しようとするツール呼び出しを、端末内で正規表現とモデルを使って読み取り、許可・レビュー・ブロックを判定するローカルガードレールである。今回の版の要点は、`git push -f origin main` のような強制プッシュを、これまで通り通していたものを `mass-delete` のレビュー対象としてブロックするようになった点だ。
CHANGELOG によれば、新しく検出されるパターンは `--force*`、`-f`(`-uf` の中に含まれる場合を含む)、`+ref` まで広がった。また、引数をシングルクォートで囲んだ形式も一緒に引っかかる。逆に、引数はシェル区切りで分割して読むため、`git push origin main && rm -rf build` を強制プッシュと誤認することはない。同じ版には Hugging Face Gradio Space 上のWeb体験ページが入り、パッケージをインストールせずにコマンドを貼り付ければ判定結果を見られるようになった。このページがパッケージの挙動を変えるわけではない。
コミットメッセージは、ブランチでビルドした wheel をクリーンな Python 3.12 仮想環境に `--no-deps` で入れてオフライン検査を実行したと述べる。`git push -f origin main` と `git push origin '+main'` は mass-delete で引っかかり、`ls -la` は通り、さらに `install claude-code --dry-run` と `audit` も実行されたという確認である。ただし、このコミットが触れたファイルは CHANGELOG と英語・韓国語ガイド、pyproject.toml、Space 設定など 6 個のみで、パターンの修正は先に出ていた PR #83 に含まれている。
判断は慎重に、留意して行うべきである。検証はプロジェクト側の自己確認であり、文書の比較表にある韓国語 30 問 30/30 や AgentDojo 25/27・92/97 の数値も自己測定で、judge レベルだと自ら明記している。比較対象として挙げられた他のツールにも検証済みの第三者スコアは記載がないため、この数字だけでブロック性能を確認することは難しい。また、PyPI への配布はマージコミットに v0.6.1 タグを付けてから行われるため、このコミットの時点では 0.6.1 をインストールすることはできなかった。