mcpspan は MCP サーバー専用のセルフホスト型分析ツールで、最新リリースは all/v0.7.0 です。MCP サーバーは、エージェントクライアント(Claude、Codex、Cursor など)にツール(tool)、リソース(resource)、プロンプト(prompt)を提供するサーバーです。mcpspan は、その中でどのクライアントがどの項目をどれだけ遅く呼び出し、なぜ失敗したかを記録します。all/v0.7.0 が何を変更したかについて公開された説明はないため、ここではリポジトリに文書化されている機能のみを扱います。
このツールが埋めるのは、エージェント運用におけるオブザーバビリティのギャップです。MCP サーバーを使うチームは、どのツールが遅く、どの呼び出しが失敗し、何が繰り返されているのかが分かりにくいものです。mcpspan はツール呼び出し・リソース読み取り・プロンプト要求の使用量と応答時間を記録し、呼び出し結果やエラー種別、1 セッション内の繰り返し呼び出しを調べられるようにし、サーバーバージョンごとの差分を比較できるようにします。エージェントに提示されるツール定義が有多少トークンを消費するかも追跡します。主言語は TypeScript、ライセンスは MIT です。
実装は複数言語に分かれています。TypeScript、Python、Go、C#、Java、Rust、Ruby、PHP 用の接続ツールと、共通適合性テストスイート(conformance test suite)をあわせて提供し、同じ方法で言語の異なるサーバー間の挙動差を確認できるようにしています。データは利用者が設定したサーバーの中に置かれ、CSV・NDJSON 出力と OpenTelemetry 配信に対応しています。
ただし、根拠が薄い部分も明確にあります。リポジトリのスターは 18 個で、研究記録のモメンタムスコアは 1.2 と低く測定されているため、広く使われるツールというよりは初期段階のプロジェクトに近い存在です。レイテンシやトークン消費量がどの水準にあるか、言語の異なるサーバーが同等な水準で動作するかを示すベースラインは公開された資料にありません。データがサーバー内に残る方式なので外部へ渡すことはほとんどないものの、比較対象も生まれません。MCP サーバーをすでに運用しているチームにとって、何が遅く何が繰り返されるかを確認する出発点としては 쓸 만합니다。