pingdotgg/ts-rust は、TypeScript 7 コンパイラ(tsc)を Rust に移す実験的な移植です。最新のリリースは v0.7.0 で、リポジトリは 2026 年 10 月 7 日に作成されました。主言語は Rust、ライセンスは MIT、スター数は 1382 です。
移植の対象は Go で実装された TypeScript 7 コンパイラで、範囲はコンパイラだけでなく、型チェッカー(type checker)とエディタと連携して動く言語サーバー(language server)まで及びます。型チェッカーはコードの型エラーを見つける部品であり、言語サーバーはエディタで使える機能を提供する部品です。README は実際のプロジェクトを対象にした型検査と、移植してきたテストの比較結果を示しています。Rust 製のコマンドラインツールやエディタについても説明しています。Go 製のコンパイラを Rust へ移し、型チェッカーとエディタ用サーバーまで揃えようとしている点が、このリポジトリの特徴です。
ただし、リポジトリ自身が実験段階であることを明かしています。README は初期公開版であり、既知の問題を確認する必要があると説明しています。性能数値は README 内の試験比較から得られたもので、独立した再現はなく、記録された技術スコアも 6.0 までです。また、提供された記録には v0.7.0 で何が変わったのかが書かれていません。Rust へ移した結果に実際どれほどの差が出るのか、この資料だけでは判断しづらいところです。現時点では、ツールチェーンのどこまでを Rust に移したかを確認する段階に近い。