dbos-inc/dbos-transact-ts は、Postgres 上に構築された TypeScript の永続ワークフロー(durable workflow)ライブラリである。永続ワークフローとは、実行が途中で切れても完了済みのステップから続けて進む流れをいう。README によれば、ワークフローとステップを通常の関数として登録すると、状態が Postgres にチェックポイントされ、失敗した場合は最後の完了ステップから自動的に再開される。チェックポイントとは、進捗をあらかじめ保存しておくことを指す。最新のリリースは v5.3 で、今回のリリースの変更項目は与えられた記録にない。
このライブラリのポイントは、別のオーケストレーターやキューサービスを持たず、Postgres を基盤として永続キュー、スケジューリング、通知、ワークフロー管理の各機能をまとめて提供することにある。オーケストレーターは、代わりにワークフローを実行し順序を管理する独立した実行エンジンだが、ここではその役割を Postgres が担う。README はこの構成を、Postgres 上に構築された軽量な永続ワークフローライブラリと説明している。言語は TypeScript、ライセンスは MIT で、2023 年 7 月に作成されたリポジトリのスターは 1407 個である。
ただし、このリポジトリに残っている評価は momentum 項目が 0-10 点満点で 1.8 点というだけで、他の項目は記録がない。性能の数値も導入事例も示されていない。したがって現段階では、このライブラリは、すでに Postgres を使っている TypeScript のチームが、別の実行エンジンを導入せずに自動で再開するワークフローを組み込む候補として注目に値する。