storytold/cadcraft v0.7.0 は、AutoCAD 風の 2D CAD ドローイングアプリを純 Rust で再実装したプロジェクトである。クリーンルーム手法で開発され、DXF と DWG の図面を扱えるほか、MCP サーバーとヘッドレス CLI も提供する。クリーンルームとは、元の実装や資産を複製せずに新たに実装する手法のことだ。
このアプリは、図面の描画と編集、およびファイル形式の互換性を 목표로としている。DXF は R12 から 2018 までの ASCII 形式とバイナリ形式の読み書きに対応する。DWG はオープンソースの acadrust ライブラリを介して R13 から 2018 まで読み込み、R2000 形式で保存する。描画コマンドには LINE、PLINE、CIRCLE、ARC、SPLINE 系があり、修正コマンドには ERASE、OFFSET、TRIM、FILLET 系がある。ドキュメントでは、オブジェクトスナップ 11 種類と極座標トラッキングにも対応していると説明されている。MCP サーバーとヘッドレス CLI は、エージェントが図面を扱う手段を提供する。上位層が ui-egui を意識しない構造になっているためフロントエンドを差し替え可能で、cargo xtask ci はフォーマット、Clippy、テスト、素材の著作権、クレート階層、wasm ビルドを検査する。
アイコンや製図用フォント、ハッチパターン、線種はコードで定義し、サンプル図面もコードで生成すると説明されている。README はプロジェクトを初期開発段階と位置づけており、残っている乖離は ROADMAP と docs/gaps.md に記録されている。ベンチマークやテスト通過数の数値は示されていないため、現時点では完成済みの代替ツールというより開発中の CAD アプリと捉えるのが適切である。